労働法を手がかりに!働き続ける女性へ、実践サポート(5)
2014.03.14 Friday
名古屋市男女平等参画推進センター 2013年度・後期講座
労働法を手がかりに!働き続ける女性へ、実践サポート 労働法では、働いている人々を保護するために、さまざまな権利や仕組みが整えられています。法律を活用して権利を主張し、必要な仕組みを利用する―そのためには、リスクやメリット、デメリットを知っておくことが重要です。労働法を手がかりに!さまざまな視点からの実践サポートを身につけます。 講座概要はコチラ 【第5回】 日 時:3月1日(土) 10:30〜12:30 講 師:小寺佐智子(特定社会保険労務士) テーマ:病気で長期に休暇を取ることになったとき
病気やケガのために休暇をとる場合や、労働災害保険制度などについて、資料を元に詳しくお話しいただきました。 講座内容 1.病気(傷病)の原因 労務災害について 2.どのような休暇があるか 休日、休暇、休業、休職の違い 3.収入の確保 傷病手当金について 高額療養費について 4.保険給付 労災と私傷病との違い 5.万一退職することになった場合 健康保険任意継続 雇用保険失業給付 6.その他 職場復帰支援(Re Work) テレワークについて
講義の冒頭で、「労働者は法により保護される存在です」とお話がありました。労働基準法や労災保険制度は、労働者の安全や健康の保障に関して雇い主の責任を強く問う側面があります。さらに、傷病手当金など収入保障の制度について解説されるうちに、その意味を実感しました。 近年の新たな動きとして、うつ病などで長期に休業した場合に、職場復帰をスムーズにするための職場復帰支援や、パソコンなど情報通信機器を利用した、場所や時間にしばられない柔軟な働き方(テレワーク)の広がりなどが紹介されました。病気、ケガ、育児、介護などで働き続けるのが困難な状況は、多くの人が直面します。このような多様な働き方の広がりは、才能を活かし収入を得るための選択肢が増えることを意味し、労働者の生活保障の一つと言えるでしょう。 今回の講義では、労働者の生活を支える様々な制度を知って心強く感じました。一方、細かな利用制限もあり、内容自体がわかりづらい印象を持ちました。万一に備えての制度であるからこそ、私たちに情報が届きやすい工夫がもっと必要なのではと感じました。(塚田 恵) |