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つながれっとクラブ定期講座ブログ

名古屋市男女平等参画推進センター(つながれっとNAGOYA)で開催された定期講座のブログです。
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「女性の生き方に学ぶ―19世紀イギリスと英語」

名古屋市男女平等参画推進センター 後期講座
「女性の生き方に学ぶ−19世紀イギリスと英語」

講座概要はこちら

第4回:2011年12月11日(日) 13:00〜15:00
講師:高橋登紀恵(ときえ)さん (名古屋女性学グループ)


19世紀を生きた6人のイギリス人女性の人生をひもときながら、当時のイギリスがどんな社会であったかを学び、同時に女性の生き方の多様性を考える講座です。


第4回目は、世界的に有名なトワイニング家(創業1706年・英国王室ご用達の英国紅茶製造販売会社)に生まれながらも、貧しい人々への慈善活動(特に救貧院の環境改善)に尽くした淑女(レディ) ルイーザ・トワイニング Louisa Twining (1820−1912)を取り上げました。


講座内容

スライドに沿って、次のような項目で講義されました。
(また、要所要所で、今回の講座のテキスト『近代イギリス女性たちの挑戦』を読み上げて、ポイント解説されました)

・なぜ今、トワイニグを語るのか?
 ヴィクトリア朝時代は格差社会!
・ヴィクトリア期―イギリス帝国栄光の時代(1837-1901)
・トワイニング家―老舗紅茶製造販売会社
・ルイーザの社会活動
 救貧院訪問
 救貧院の衛生状態改善
 社会科学振興協会(Social Science Association)(1857年設立)への参画
・社会科学振興協会と女性の社会改革への参加
 English Woman’s Journal 発行(1859-94)
・二つの国民 Sybil, or The Two Nations (1845)
・イギリスの繁栄
 産業革命 産業ブルジョワジーと工業労働者の出現
 植民地政策
・上流階級の意義と慈善活動
 noblesse oblige(ノブレス・オブリージェ)=上流階級の人々に伴う重責と義務
・救貧院(Workhouse)
・救貧法(the Poor Law)
 旧救貧法  1601年 エリザベス(1世)救貧法
 新救貧法  1834年
・E.チャドウィック Edwin Chadwick (1800-90)社会改革者
・もう一つのイギリス国民 下流の人々
 貧困・劣悪な環境・過酷な労働
・下流階級の実像
 高い子どもの死亡率
・チャールズ・ディッケンズ Charles Dickens (1812-70)
 Oliver Twist(1837-9)
・実社会を見据えた福祉政策への移行
・イディオム(英語)

名古屋女性学グループの古参でまとめ役でもある高橋登紀恵さん、時折ユーモアを交えながら、トワイニングの生涯や時代の背景について雄弁に語ってくださいました。実は、姉のエリザベス(大英博物館所蔵の絵画があるそうです)とともに、植物画家であったルイーザは、画集を2冊出しているというお話も興味深くうかがいました。

トワイニング家といえば、紅茶、紅茶といえば、アフタヌーン・ティー、そのはじまりについても触れられました。また、ウェディングドレスが白いのは、ヴィクトリア女王がはじめたものだとか。イギリスでクリスマス・ツリーを室内に飾るようになったのは、ヴィクトリア女王の夫君、アルバート公がドイツ出身で、ドイツ起源の習慣を、ツリーを宮殿に飾ったことから広まったとか(1841年)・・・。


 講座の様子


 講師の高橋登紀恵さん





折しも、小泉政権の施策以降、格差が広がり、貧困の問題がクローズ・アップされてきている昨今。子どもの貧困問題は、至急改善策を取る必要性が叫ばれています。

良家の子女でありながら、その行動規範を超えて、貧困層の人々のために慈善活動を断行したトワイニング。社会改革までは目指さなかったという理由で、歴史の中で顧みられることがあまりなかったルイーザの生涯を今回たどってみて、当時社会に進出して行動することの少なかった女性の中で凛として自分の生き方を貫いた様に共感を覚えました。

秦野康子(名古屋女性学グループ)

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