「韓国ドラマを120%楽しむための女性学―ドラマにみる家族・社会・そして女性たち」
2011.07.28 Thursday
名古屋市男女平等参画推進センター 前期講座
「韓国ドラマを120%楽しむための女性学 ―ドラマにみる家族・社会・そして女性たち」 講座概要はこちら 第4回 「善徳女王」(2009)〜パワフルな女性たち〜 2011年7月24日(日)13:00〜15:00 講師 山下英愛さん(立命館大学非常勤講師) 今回取り上げた「善徳女王」は、女性パワー(女風)が吹きはじめた 90年代後半以降に作られた時代劇。 この年の演技大賞などを総ざらえした大作です。 ミシルとトンマンという二人の女性が王位をめぐって闘う物語ですが、 実在の人物が多く登場するも、史実にはもとづいていないとのことでした。 ドラマの概要や登場人物の説明に始まり、 ドラマの視聴(30分程度)をしました。 壮大な歴史ドラマに見入ってしまいました。 このドラマが人気だった背景には、 韓国における女性たちの活躍があげられます。 女性運動の高まりを背景に進んだ女性たちの社会進出と 政治参加を進めた90年代のクオータ制の法制化運動、 女子大のリーダーシップ教育の充実などにより、 政治家、CEOなど、さまざまな領域への 女性の進出がめざましいという現実が、 活動的な女性像を表現したドラマの人気を後押ししたようです。 4回、それぞれのテーマでの学びをとおして、 時代を背負い、地位向上のために闘ってきた韓国の女性たちに 思いを馳せながら、今回の講座を終えました。 韓国の社会的背景や、文化的な知識を得ることで、 今後より一層、いろいろな視点でドラマを楽しむことができそうです。 〜参加者のアンケートから〜 歴史、文化など不思議に思っていたことが解決して、 ドラマの背景がわかりやすくなった。 講師が日本、韓国の文化両方に精通していてわかりやすかった。 150%楽しめました。ドラマの社会背景、時代背景がわかると もっともっと面白くなるものなんだなと思いました。 6月に催されたつながれっとまつりでも講演をきく機会があり、 それまでランダムに見てきたドラマや映画の内容が整理されたり、 次に見るときにいろんな視点から見ることができるだろうなと 楽しみもできました。 ドラマを通して韓国の女性の社会的位置について 勉強できたので良かったです。 |